現代人の水分不足
多すぎる酸は、汗、皮脂、尿に含まれて体外に排出されます。しかし、汗や尿を作る水分が充分ないとそれができません。このように、水には酸性に傾いた血液を元に戻そうとする働きもあるのです。
水の働き、飲水の効用から、水には病気にならない恒常性維持(ホメオスタシス)機能を高める作用があることが分かります。
ところが、現代人はエアコンの普及で乳幼児のころから汗をかかなくなり、日常の中でこまめに水分を摂ろうとはしなくなっているようです。体内の水分が絶えず皮膚から蒸散しているにもかかわらず、喉の渇きを覚えるほどの発汗がないことが原因です。
水分を補給するにしても、糖分の入った清涼飲料水やジュース、あるいはビールといった、ミネラルバランスを含めた水分補給とは違った摂取をしています。その意味で、現代人は慢性的な水分の欠乏にあるといえます。
水飲み健康法
水飲み健康法において、1日にどのくらいの水を飲めばいいのでしょうか?
今のところは健康だが念のためにと、これから水飲み健康法を始める方は、起き抜け、日中、そして、夜、寝る3、4時間前にコップ1杯ずつ飲むのを原則にして始め、なれてきたら、身体に負担をかけない程度につとめて飲むようにするといいでしょう。人間の身体は、コップ5杯ほどの水を飲料水として1日に必要としています。
特に効果的なのは起き抜けの飲水と、入浴前の飲水です。起き抜けの飲水は胃を目覚めさせ、腸の活動を活発化させます。入浴前の飲水(コップ2杯)は新陳代謝をうながし、発汗作用をより活発にさせます。
飲水の効用は、まさに生活習慣病の予防に役立ちます。生活習慣病の予防として飲水に効用があることが知られつつあります。また、健康を保ち、若さを維持するにも効果的とされています。