1日に必要な水の量
私達の体には、生命を維持するために、1日に、日に約2~2.5リットル、最低コップ5杯の水が必要だといわれています。
人間の体に必要な水は、飲料水、食物水分、燃焼水として、補給されます。燃焼水分というのは、体内の新陳代謝で生成される水分です。
汗による排出には、不感蒸泄といって知覚できない皮膚からの蒸発も含まれています。このように体内の水分は、2~2.5リットル排出されるのですが、先に人間の身体は毎日、最低体重の2%の水分が失われると書きました。数字が合いませんが、これはあくまでも最低量の話です。
しかし、人間の身体は、1日に最低どれだけの量の水分を必要とするかとなると、ほぼ1リトルの水分を補給する必要があるといわれています。つまり、最低1リットルの水分を摂らないと、体内の水分は減少しはじめるのです。
もちろん、体格や運動量などの個人差があるので、成人男性ならば体重1kgにつき30ミリリットル、女性では25ミリリットルの量を毎日補給する必要があるといわれています。
人間の身体と水
人間の身体は「水を入れた容器」で、水浸し状態になっています。人体の水分は細胞内液と、血液やリンパ液、組織間液である細胞外液に分かれます。
その人間の身体の4分の2を占める水分は毎日、最低でも体重の%が失われていくといわれています。体重が60kgの人であれば、1.2kg(1.2リットル)の体内水分を失うことになります。
私たちは水なしでは生きていけません。体重の2%の水分が欠乏すると、喉の渇きを覚えます。8%失うとめまいを感じ、思考力が鈍くなってきます。
15~20%の水分喪失(体重60kgの人だと、9~12リットルに相当)で、人間は生理機能が停止し、死に至ります。つまり理論上、水を断つと7~10日で死ぬことになります。
逆に、人間は食べ物がなくても、水と睡眠さえ充分に摂っていれば、最大でほぼ40日間は生きることができるといわれています。