清涼飲料水の定義
清涼飲料水の定義としては、アルコール分を含まない(1%未満)の飲料で、味・香りのある水のことを指します。また、乳酸菌飲料、乳及び乳製品を除く飲料であることも条件となっています。
清涼飲料水の一般的な解釈としては、のどの渇きを癒してくれ清涼感を感じさせる飲料、炭酸飲料・果汁飲料・コーヒー飲料・茶系飲料などの総称として使われています。
コンビニやスーパー、自動販売機で売られている、すぐに飲むことのできる飲料をイメージするとよく分かります。
昭和32年の食品衛生法に基づく通知では、「乳酸菌飲料、乳及び乳製品を除く酒精分1容量パーセント未満を含有する飲料をいうものであること。従って、酸味を有しない飲料水、主として児童を対象として製造されコルク等で簡単に栓を施した飲料水(例えばニッケ水、ハッカ水等)、トマトジュース、摂取時に希釈、融解等により飲み物として摂取することを目的としたものもすべて含まれるものであること。」 とされています。
清涼飲料水の普及
炭酸飲料については、アメリカのペリー提督によって日本に持ち込まれたのが最初だと言われています。
ペリーについてはご存知の方が多いかと思いますが、炭酸飲料を持ち込んだということはあまり知られていません。
販売されるようになったのは、長崎で「レモン水」として売られるようになったのがはじめです。
戦後にミキサーが登場してからは、家庭でも「ジュース」が飲まれるようになってきました。そして、今でも人気のあるバヤリースオレンジジュースがアメリカから輸入されるようになり、続いて朝日ビールから「バヤリースオレンジ」という果汁入りの清涼飲料水が販売されるようになりました。
バヤリースオレンジもかなりの売れ行きでしたが、61年になり、みんなの大好きなコーラが輸入自由化されて急激に販売数も伸びていきました。これにより大量生産、大量消費がはじまっていきます。