清涼飲料水の甘味料
砂糖が甘味料としてずっと用いられてきましたが、戦後には大きな砂糖不足になりました。そこで「人口甘味料」が作られて広く人々に取り入れられていきました。
しかし、68年に甘味料ズルチンが使用禁止になり、69年にはチクロという甘味料に発がん性の問題があることが指摘され、人口甘味料全体が一気に疑問視されるようになりました。そこで消費の流れは「全糖」に変わり、これにより砂糖の消費量が増加しました。
しかし、砂糖の使用量が増えたために、今度は子供の虫歯や肥満が問題になるようになりました。これにより、砂糖の摂り過ぎによる健康問題を改善しようと、80年に、それまでの半分の甘味(5~75)のスポーツドリンクが生まれたのです。
このスポーツドリンクは、若者を中心に広く受け入られました。他の清涼飲料に比べて糖分が少なめだったことも影響していると言われています。
清涼飲料の原材料
清涼飲料には、着色料、甘味料、酸味料、香科類、化学調味料、保存料、防腐剤などの食品添加物が使われているのです。商品の性質上、添加物を使わずに製造することはできません。「日常の中で清涼飲料を多く摂っているかもしれない」という方は要注意です。
「桃の天然水」という飲料かかつて人気を誇っていました。多くの有名人をテレビCMに起用したり、雑誌の広告に頻繁に登場しましたので、一度なら飲んだことがあるのではないでしょうか。
しかし、2002年6月、日本たばこ産業の「桃の天然水」に無認可の香料が違法に使われていることが発覚したのです。女性の中には、水分補給は全て桃の天然水で摂るという方もいたほどです。
商品名に「天然水」とあるので、つい健康に良いと思ってしまいがちですが、実際には正反対だったのです。